臨床生情報
9「歩行困難」 Hくん(8歳)
前日に公園で遊んでいて転倒し、左膝を打った8歳の患者さんです。
痛みで足を付けて歩けず、おばあちゃんに付き添われ、
ケンケンしながら治療室に入ってきました。
徒手検査で骨折がないことを確認したのち、
鍉鍼(ていしん)という刺さないハリで、腰と左膝にチクチクと施術をしました。
すると、瞬間的に痛みが解消し、歩けるようになりました。
後日、電話にて問い合わせたところ、あれ以来痛みを訴えず、
治療はこの1回で終了となりました。
治療はデルマトーム理論に基づいて行いました。
膝をめぐるデルマトームは、腰椎の3・4・5番目と仙椎の1・2番目から分布しており、
その走行上に刺激を加えたことで反射的に痛みが取れたと考えられます。
2021.2.6