ハリとお灸の話
⑧ 脈診とハリ
当院ではまず脈を診てからハリ治療を始めます。
脈診では以下の4点を調べています。
1、脈が速いか遅いか。
2、脈が浮いているか沈んでいるか。
3、脈が弱いか強いか。
4、弱い経絡はどれか。
たとえば、速い脈だと熱があり、ハリを刺してすぐに抜きます。
浮いた脈だと病が身体の表面にあり、ハリは浅く刺します。
弱い脈だと軽い刺激でハリをします。
脈診をして、脈が速く、浮いて、弱いとすると、
軽い刺激のハリをしかるべきツボに浅く刺してすぐに抜きます。
こういったハリの用い方をしながら、弱い経絡を強くし、強すぎの経絡を弱め、
平(へい)になるように強弱のバランスを整えていきます。
その結果、治癒力が増し、身体は健康を取り戻すと考えます。