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ハリとお灸の話 ㉓かゆみを取る

公開日:2019年07月27日(土)

夏は蚊の季節です。

蚊に刺されてのかゆみには、お灸がよく効きます。

かゆみがもっとも強い1点を見つけ出し、
そこに爪楊枝の先ほどのお灸を3壮(そう)すえます。
かゆみが瞬時に取れます。

順天堂大学の研究によれば、蚊は人を刺すとき、唾液を送り込みます。
すると、蚊の唾液に反応して、人体内にヒスタミンが発生し、
それが神経を刺激し、かゆみを起こすとのことです。

なぜお灸でかゆみが取れるのでしょうか。

お灸は艾(もぐさ)で皮膚を焼きます。
するとその温熱刺激が、
抗ヒスタミンの加熱タンパク体を生体内に発生し、
それがヒスタミンの作用を抑え、かゆみを鎮めると考えられます。

お灸の代わりにドライヤーをかけてもいいです。

かゆいところに熱風を当て、熱くなったら離します。これを3度繰り返します。

結果、お灸と同様の効果が期待できます。

ドライヤーの用途は広いです。

治療を終えた患者さんです。

腰の広い範囲がかゆいとの訴えです。

腰を出してもらい、かゆみのある一面にドライヤーを3度掛けました。

ピタリとかゆみが収まりました。