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臨床生情報

10「しゃっくり」 Tさん(60代男性)

寝る前からしゃっくりが始まり、
朝起きた時にまだ、しゃっくりをしていたという患者さんです。

しゃっくりは横隔膜の痙攣で起こります。

痙攣を鎮めるべく筋会(きんえ)の右陽陵泉に2分間、鍉(てい)針をしました。
するとピタリとしゃっくりが止まりました。

「すごいな」と患者さん。



2022.10.28

9「歩行困難」 Hくん(8歳)

前日に公園で遊んでいて転倒し、左膝を打った8歳の患者さんです。

痛みで足を付けて歩けず、おばあちゃんに付き添われ、
ケンケンしながら治療室に入ってきました。

徒手検査で骨折がないことを確認したのち、
鍉鍼(ていしん)という刺さないハリで、腰と左膝にチクチクと施術をしました。

すると、瞬間的に痛みが解消し、歩けるようになりました。

後日、電話にて問い合わせたところ、あれ以来痛みを訴えず、
治療はこの1回で終了となりました。

治療はデルマトーム理論に基づいて行いました。 

膝をめぐるデルマトームは、腰椎の3・4・5番目と仙椎の1・2番目から分布しており、

その走行上に刺激を加えたことで反射的に痛みが取れたと考えられます。

2021.2.6

 

8「逆子(さかご)」 Fさん(30代女性)

妊娠9か月の妊婦さんです。

1週間ほど前から逆子になり、
産婦人科でお灸を勧められ、来院されました。

左右の陰陵泉、三陰交、至陰のツボに7分間置鍼。
するとすぐに「赤ちゃんが動く」と妊婦さん。

抜針後、左右の至陰に半米粒大のお灸を3壮すえる。
熱さを感じないツボには、熱感が来るまですえ続ける。
すると「おなかが温かくなってきた。赤ちゃんが動く」とのこと。

今後、週2回の通院を提案し、この日の施術を終える。

*その後通院がないため、3週間後、様子を確認するため電話する。
結果「産婦人科の検査で、逆子が治っていた。あの1回の治療で治った」とのことだった。
*参照「医道の日本  2019年11月号」

2021.2.4

7「鼠経部・陰嚢のかゆみ」 Aさん(80代男性)


鼠径部から陰嚢にかけて、たまらなくかゆいと訴える患者さんです。

『自分でできるチクチク療法』を参考にして、
ドライヤー療法の施術をしてみました。

ズボンのベルトを緩め、ズボンと下着を少し下げてもらい
かゆみのある皮膚に直接、ドライヤーの熱風をあてる。
そして、患者さんが「アチッ」と言うとすぐに止める。

それを3回行ったところ、かゆみがすっかり収まりました。

6「右第3指の痛み」 Iさん(60代女性) 


右第3指に痛みを訴える患者さんです。

指の自発痛と屈伸痛(+)、腫脹や発赤は(-)です。
特に痛めた原因はありません。

デルマトーム理論を根拠に、大椎穴にハリでチクチクと刺激しました。
すると、瞬時に痛みが取れました。




5「治療終了後、別の痛みが・・・」  Aさん(60代 女性) 


窓口にて支払いを済ませた患者さん。

しきりに首を触っている。
お聞きすると「首にも痛みがある」と言う。

調べると頚部の右回旋痛がある。
坐位の状態で左右の落枕穴の反応をみる。
左落枕にしこりと圧痛。

左落枕に刺鍼し、回旋をかける。
同時に、痛みの出る動作を患者さんにしてもらう。

痛みが激減する。
左落枕にパイオネックスを貼り、応急処置を終える。

患者さんの後日談
「あの後から、痛みが気にならなくなった」とのこと。

 

4「脱腸」 Mさん(80代 女性)

治療を終え、窓口にて代金を支払中の時でした。


突然、「あっ、腸が出てきた」と言われます。


患部が小腸なので
小腸経原穴の右後谿穴にハリをし、回旋をかける。すると「入っていく、入っていく」と言われ、
その場で脱腸が引っ込んでしまいました。

3「顎関節脱臼」 Kさん(70代 女性)

かって接骨院で任され院長をしていた時の話。

「顎がはずれた」と患者さんが来られました。
舟底式で整復をやってみましたが、どうしても入りません。
聞けば「以前ここの院長先生に入れてもらった」とのこと。


そこで事情を説明し、院長先生に来てもらいました。
早速、顎関節脱臼の整復を試みるも、やはり入りません。


その時患者さんが「入歯を外しましょうか」と。 


入歯を外すと簡単に整復できました。

2「網膜に穴」 Oさん(60代 女性)

「片方の網膜に穴が開いている」という女性。


大きな病院で治療しているが治らないという。

手の少陰心経が、目に連絡しているのを根拠に、
患側の神門穴にハリし、回旋をかけてみる。


すると「悪いほうの目が温かくなってきた」と言う。


そのような治療を何度かやったところ
網膜の穴が小さくなってきたとの報告を受ける。

1「嗅覚障害」 Nさん(60代 女性)

長年臭いがしないという患者さんです。


眉間にある印堂穴にハリを続けたところ
嗅覚が回復し、10年たった今でも大丈夫です。